[脂肪細胞は余分なエネルギーを蓄えるだけではなかった]

脂肪細胞は様々な物質を分泌して、体の機能をコントロールする働きがあることが最近わかってきました。その中で唯一の善玉ホルモンがアディポネクチンです。アディポネクチンの働きは動脈硬化を防ぎ、インスリン抵抗性を改善させ、脂肪燃焼や血糖改善を促すと報告されています。

注:バイオマーカーとは、生体内の変化を計る指標です。この説明ではアディポネクチンの測定を指します。

[不摂生を続けると…]

脂肪細胞が正常な状態にあるとき、アディポネクチンは最も多く分泌され、悪玉ホルモンとのバランスがとれた状態にあります。しかし、高カロリー食、運動不足などにより内臓脂肪型の肥満になると脂肪細胞が正常に機能しなくなり、アディポネクチンの分泌が減少します。その為、悪玉ホルモンとのバランスが崩れ、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を招く危険性が高くなります。

[バイオマーカー測定「メタボレシオ」の有用性]

アディポネクチンとインスリン抵抗性指数(空腹時インスリン値×空腹時血糖値÷405)に注目し、メタボリックシンドロームをより正確に評価できる「メタボレシオ」があります。
「メタボレシオ」は、メタボリックシンドローム、2型糖尿病、脂質代謝異常、高血圧症のリスクを算出できる利点があります。(右図参照)

ご自身のリスクをあらかじめ管理して将来に備えることは、結果的に生活の質を高めることと医療費削減につながります。
また、アディポネクチン、血糖値、インスリンは、生活習慣により変化するため、定期的な測定をお勧めいたします。